時は平成に移って20余年。時代は変われど、いつの世も女性の温泉好きは不変なもの。露天の荒々しい岩肌が絹のような女たちの柔肌に重なる時、濡れた躰は艶かしさを増す。女二人の旅路の秘め事は、静かに拡がる波紋の如き吐息だけを残して過ぎてゆく。あたりは白檀のような香りに包まれ、おんな達の躰は湯けむりの中で悦びの嗚咽を漏らす…。